PLUM法(
プラム法)とは、実際に揺れを観測した地震計の観測値を基に、その地震計(観測地点)周辺30Km以内の各地の震度を予測
する手法で、実際の揺れから、各地の揺れを予測します。
観測地点周辺の30Km以内の各地の震度は同じとみなし、各地点の地盤増幅率を考慮して各地の震度を予測します。
(観測地点周辺の30Km以内とは、観測地点を基準として半径30Km以内と理解して下さい)
PLUM法(
プラム法)が予測する震度は、観測地点周辺30Km以内で、30Km以遠の各地は予測しませんが、より精度の高い予測震度を
お知らせすることができます。
従来手法では、予測震度と猶予時間をお知らせしましたが、PLUM法では、予測震度のみお知らせします。
ただ、
ハイブリット配信では、従来手法とPLUM法をミックスした配信となるため、ほとんどの地震で、予測震度と猶予時間をお知らせするこ
とができます。
直下型地震への対応
実際に観測した震度から、観測地点周辺30Kmの各地の震度が予測できるので、PLUM法では
直下型地震への対応が可能となりました。
深発地震への対応
150Km以上の深い場所で発生した地震を
深発地震といいますが、従来手法では予測震度の精度が低いという問題がありました。
このため、気象庁も深発地震の警報発表を見合わせていましたが、PLUM法を活用することで
深発地震でもより精度の高い予測震度が
お知らせできるようになりました。
ハイブリット配信 PLUM法(プラム法)のダウンロードはコチラから
SD-EX1000J
ハイブリッド配信(PLUM法)
DN-SH200J
ハイブリッド配信(PLUM法)
SR-EQ300J-SV
ハイブリッド配信(PLUM法)
DN-SH600J
ハイブリッド配信(PLUM法)
もし、東日本大震災において、ハイブリッド配信(PLUM 法)で緊急地震速報が配信されたと仮定した場合、
東北地方、関東地方でも実際に揺れた観測震度に近い予測震度を、事前にお知らせできたと思われます。
ハイブリッド配信による 東日本大震災、東京設置のスーパードラゴンの動作イメージ
60秒後 震度3(従来手法) → 50秒後 震度3(従来手法) → 30秒後 震度4(従来手法) → 20秒後 震度4(従来手法)
10秒後 震度4(従来手法) → 震度5強(PLUM法) → 揺れが到達
ハイブリット配信 PLUM法(プラム法)のダウンロードはコチラから
DM-ER3311J 及び DM-ER3022J
ハイブリッド配信(PLUM法)
SD-EX2000J
ハイブリッド配信(PLUM法)
ハイブリッド配信の動作イメージを理解していただくために、緊急地震速報の配信について以下をご理解下さい。
一つの地震が発生した場合、その地震に対しての緊急地震速報が複数回(第1報から順次、第2報、第3報、第4報、、、、、、最終報)
として配信されます。
従来手法では、第1報〜第10報程度の地震速報を配信し、ハイブリッド配信では、第1報〜第50報程度の地震速報が配信されます。
速報を受信するまでの時間 早い 第1報 > 第2報 > 第3報 > **報 > 遅い
予測震度・猶予時間の精度 低い 第1報 < 第2報 < 第3報 < **報 < 高い
以下、A 〜 C ハイブリッド配信で緊急地震速報を受信した場合の動作イメージとなります。
A: 従来手法だけによる配信
第1報において、従来手法による予測震度がPLUM法の予測震度より高い場合は、従来手法による予測震度及び猶予時間をお知ら
せします。
第2報以降も、常に従来手法の予測震度が高い場合は、従来手法による予測震度と猶予時間をお知らせします。
B: 従来手法とPLUM法による配信
第1報において、従来手法による予測震度がPLUM法の予測震度より高い場合は、従来手法による予測震度及び猶予時間をお知ら
せします。
第2報以降で、従来手法の予測震度よりPLUM法の予測震度が高くなった場合は、PLUM法による予測震度をお知らせします。
C: PLUM法だけによる配信
第1報以降、常にPLUM法の予測震度が高い場合には、PLUM法による予測震度を放送します。
30Km以内の各地の震度は同じとみなし、地盤増幅率を考慮して各地の震度を予測します。
ハイブリッド配信とは、従来手法による予測震度・猶予時間、及びPLUM法(プラム法)による予測震度をミックスし、より精度の高い
緊急地震速報を配信するシステムです。
ハイブリット配信を利用すれば、精度の高い予測震度だけでなく、直下型地震や深発地震(150Km以上の深い場所で発生した地震)
においても、警報の発表が可能となりました。
ハイブリット配信による緊急地震速報であれば、精度の高い予測震度、直下型地震への対応、深発地震への対応などが可能となります。