デジタルもぐら 3055 導入について
設置環境
壁面などに設置
本装置は、そのまま机などに置くと本体が不安定になり、落下や破損の原因になります。
必ず付属の耐震壁掛金具を使用して、壁面などに設置してください。
耐震壁掛金具は、付属の木ネジ、もしくは適切なネジで壁面などに固定してください。
ネジを使用せずに付属の両面テープを耐震壁掛金具に貼って固定すると、剥れ落ちる可能性があるのでご注意ください。
耐震壁掛金具を壁面に固定
本装置を壁面に固定した耐震壁掛金具に装着するときは、
「本装置の差し込み溝」と「耐震壁掛金具のフック」を合わせ、本装置を壁に押し付けながら、下へずらして固定してください。
※放送設備などの外部機器を接続する場合は、接続する外部機器の近くに本装置を設置することをお勧めします。
※19インチ放送ラックに収納することはできません。
接続通信環境
FM電波が受信できる環境でご利用いただけます。
アンテナ接続
設置状況及び受信感度に応じて、適切な方法でアンテナを接続してください。
電波が弱い場合にはブースターなどを接続することで、受信感度が高まることがあります。
アンテナケーブルを本装置のF型コネクターに接続するとき、強く締め付けると破損する場合があるのでご注意ください。
1.室内アンテナセットを利用する(オプション)
アンテナ延長ケーブル(5m)で、受信感度が良好な場所に室内ロッドアンテナを設置してください。
受信感度は、ロッドアンテナの微妙な角度で大きく変化します。ラジオ放送が明瞭に聞こえ、雑音が無いようにロッドアンテナの設置位置・角度を調整してください。
また、ラジオ放送が安定して受信できるように、アンテナの取付位置を床面より2m以上の高い場所に設置してください。
※室内アンテナセット(オプション)には「室内ロッドアンテナ・取付金具(ネジ2本)・アンテナ延長ケーブル(5m)」が含まれます。ケーブルの長さが不足する場合は、必要に応じて同軸ケーブルをご用意ください。
※市販の室内用FMアンテナも利用できますが、人が移動したときなどに受信感度が変化する場合があるので、アンテナの取付位置を床面より2m以上の高い場所に設置してください。
※受信感度が良好な場合であっても、 本体に直接室内ロッドアンテナを取り付け
ないでください。 ロッドアンテナが動きやすく、受信感度が不安定になります。
2.ケーブルテレビを利用
ケーブルテレビがFM放送を実施していれば、分配器を利用しラジオ放送を受信することができます。
各ケーブルテレビ局にお問合せください。
ケーブルテレビによるFM放送は、受信感度が安定しているので安心してご利用いただけます。
3.外部アンテナを利用
室内で十分な受信感度が得られない場合には、屋外にFMアンテナを設置してください。
ただし、本装置には避雷器は搭載されていないので、保安器などを設置し避雷対策をしてください。
アナログテレビのVHFアンテナが設置されていれば、分配器を利用しFM電波を受信することができますが、地上波デジタルテレビのアンテナは周波数が違うので使用できません。
電波が弱い場合にはブースターなどを接続することで、受信感度が高まることがあります。
受信する放送局の選択
本装置を設置する場所と同じ都道府県内にあるFM放送局を受信してください。
ただし、設置場所と異なる放送局であっても、受信感度が良い放送局で運用することをお勧めします。
放送局によって緊急地震速報・EWS(避難指示/津波警報)の実施状況、放送震度基準、放送内容などが異なるので、ご利用形態に応じて放送局を決めてください。
NHK FM放送局の特徴
実施状況:全都道府県のNHK放送局で、緊急地震速報・EWS(避難指示/津波警報)を実施。
緊急地震速報の放送震度基準:「予測震度5弱以上、あるいは長周期地震動階級3以上」を予想した地震で、「予測震度4以上、あるいは長周期地震動階級3以上」を予想した地域がある場合に放送。
緊急地震速報の放送内容:特定の地域に対して発表された緊急地震速報でも、全都道府県のNHK放送局で速報として放送。
(例:北海道に対して発表された緊急地震速報は、東京のNHKでも放送される。)
EWS(避難指示/津波警報)の放送内容:特定の地域に対して発表されたEWS(避難指示/津波警報)でも、全都道府県のNHK放送局で速報として放送。
(例:北海道に対して発表されEWS(避難指示/津波警報)は、東京のNHKでも放送される。)
※NHKは放送局の中でもインフラが強固であるため、比較的災害時に強い放送局といえます。
民放FM放送局の特徴
実施状況:放送局により実施状況が異なります。(基準は2種類あります)
緊急地震速報の放送震度基準:放送局により放送震度基準が異なります。
1.「予測震度5弱以上、あるいは長周期地震動階級3以上」を予想した地震で、
放送エリア内に「予測震度4以上、あるいは長周期地震動階級3以上」を予想した地域がある場合に放送。
2.「予測震度5強以上、あるいは長周期地震動階級3以上」を予想した地震で、
放送エリア内に「予測震度4以上、あるいは長周期地震動階級3以上」を予想した地域がある場合に放送。
緊急地震速報の放送内容:放送エリア内に対して発表された緊急地震速報だけを放送。
(例:北海道の放送エリアに対して発表された緊急地震速報は、東京の民放では放送されません。)
EWS(避難指示/津波警報)の放送内容:放送エリア内に対して発表されたEWS(避難指示/津波警報)だけを放送。
(例:北海道の放送エリアに対して発表されたEWS(避難指示/津波警報)は、東京の民放では放送されません。)
※民放は放送局によって緊急地震速報・EWS(避難指示/津波警報)の実施状況、放送震度基準、放送内容が異なるので各放送局にお問合せください。
放送局の選択例
全都道府県で個別に発表される緊急地震速報を全て受信したい ⇒ NHK FM放送局
全都道府県で個別に発表されるEWS(避難指示/津波警報)を全て受信したい ⇒ NHK FM放送局
民放の放送エリア内で発表される緊急地震速報だけを受信したい ⇒ 民放 FM放送局
民放の放送エリア内で発表されるEWS(避難指示/津波警報)だけを受信したい ⇒ 民放 FM放送局
※民放はEWS(避難指示/津波警報)を実施している放送局が少ないので、各放送局にお問合せください。
※FM補完放送であるワイドFM(AMラジオの番組をFM放送で聞く)で、EWS(避難指示/津波警報)を受信できる場合があるので、各放送局にお問合せください。
EWS(緊急警報放送)とは
EWS(緊急警報放送)とは、人命や財産に重大な影響が予想される場合に、待機状態のテレビやラジオの受信装置を自動起動するための放送で、1985年9月より運用されています。
EWS(緊急警報放送)の信号には第1種開始信号、第2種開始信号、終了信号があります。
第1種開始信号は「自治体からの避難指示」が発令されたとき放送されます。
第2種開始信号は「津波警報」が発令されたとき放送されます。
終了信号はEWS(緊急警報放送)の第1種及び第2種を解除するとき放送されます。
NHK FMでは全国の放送局でEWS(緊急警報放送)を放送していますが、民放FM放送局では放送局によって実施状況が異なるので、各放送局にご確認ください。
また、NHK FMでは1月は4日(午前11 時59 分から)、2月〜12月は毎月1日(午前11 時59分から)定期的にEWS(緊急警報放送)の試験放送を行っています。
一部の民放FM放送局でも試験放送を行っていますが、詳細は各放送局にご確認ください。
EWS(緊急警報放送)の試験放送では終了信号だけが放送されます。
略称
緊急警報放送 ( EWS : Emergency Warning System )
緊急地震速報( EEW : Earthquake Early Warning )
デジタルもぐら 3055 運用・活用例
放送設備や回転灯・電光掲示板などの外部機器を制御
「デジタルもぐら」が緊急地震速報を受信すると、館内一斉放送はもちろんのこと、パトライトの点灯、電光表示板への警報表示への警報表示など、様々な機器を制御することができます。ただし、接点出力端子は1つですので、複数の外部機器を接続する場合には
接点分配器をご利用ください。
インターネットタイプの受信装置と連動
インターネット回線が不通になっても、FMラジオから緊急地震速報を受信
〜「なまず」「ドラゴン」「ラビット」との併用で、さらなる安心感をプラス!〜
通常はインターネットタイプの「デジタルなまず」などの緊急地震速報をお知らせし、大地震によるネット回線切断時には、自動で「デジタルもぐら」からの地震警報をお知らせします。
インターネットタイプ受信機
BLACKなまず スーパーなまずグー スーパーラビット
揺れている間、揺れが収まってから 別々のアナウンスを放送(オプション)
地震が到達すると揺れが始まり、徐々に激しくなり、最大の揺れとなり、その後、徐々に揺れが収まってきます。
揺れている時間は、地震の特徴や規模などにより異なりますが、3分以上揺れ続けていることもあります。
揺れている間は身の安全を確保することが最も重要で、避難をすることではありません。
したがって、
揺れている間は「身の安全を確保するアナウンス」を流し続けることが重要で、激しい揺れが継続しているのに放送が終了したり、すでに揺れが収まっているのに同じ放送を続けたりすることは、新たな2次災害を発生させる原因になります。
そして、揺れている間はもちろんのこと、揺れが収まった後も、大きな揺れに対しての驚き・恐怖・不安などで正常な判断をすることが難しくなり、次なる行動の判断を誤ることがあります。
揺れが収まったら即座に「安全確保のための指示・避難誘導のアナウンス」を自動で放送し、次にするべきことを指示することで2次災害を抑えることができます。
リアルタイム震度計 ぶるっとS波(オプション)を利用すれば、揺れている間は「身の安全を確保するアナウンス」を流し続け、 揺れが収まったら放送内容を変更し「緊急対応の指示や避難誘導のアナウンス」を流すことができます。
リアルタイム震度計 ぶるっとS波 運用例
地震発生時、最初に「デジタルもぐら」が緊急地震速報の警報アナウンスを放送します。
その後、「リアルタイム震度計 ぶるっとS波」が地震波を観測し、揺れ始めたら「身の安全を確保するアナウンス」を行い、揺れが収まったら「避難誘導などのアナウンス」を放送します。
アナウンス例
1.緊急地震速報を受信 (デジタルもぐら)
「緊急地震速報 強い揺れに警戒してください」
「緊急地震速報 強い揺れに警戒してください」
・・・・・繰り返す
2.揺れ始めたら (ぶるっとS波)
「上からの落下物に注意し、揺れが収まるまで、身の安全を確保してください」
「上からの落下物に注意し、揺れが収まるまで、身の安全を確保してください」
・・・・・揺れが収まるまで、繰り返す
3.揺れが収まったら (ぶるっとS波)
「揺れが収まりました 余震に注意し、状況に応じて緊急対応、避難を開始してください」
「揺れが収まりました 余震に注意し、状況に応じて緊急対応、避難を開始してください」
・・・・・任意の時間まで、繰り返す
リアルタイム震度計 ぶるっとS波
タイガーCALLと連動 サイネージ・PCへ警報割込み(オプション)
タイガーCALLを利用すれば、デジタルサイネージやクライアントPCへ警報情報を割込表示することができます。
「BLACKなまず」「スーパーなまず グー」「スーパードラゴン」「デジタルもぐら」「直下ドラゴン」など、津波警報を出力することができる受信端末であれば、緊急地震速報だけでなく、津波警報もポップアップで警告表示することができます。また、 警報情報をトリガーにして各種システムの起動も可能です。
タイガーCALL
無線やネットワークを利用した運用・活用例
既存LANを利用して各建物に警報音声を配信
既存のネットワーク(LAN)を利用して、離れた建物や場所にデジタルもぐらの警報音声を送信します。
LAN音声送受信装置を利用すれば、接点信号の送信し、離れた建物の放送設備を起動して一斉放送をすることができます。
音声をネットワークで送信するので、受信に多少の遅延を伴います。
既存LANを利用して各建物に接点を送信し機器を制御
既存のネットワーク(LAN)を利用して、離れた建物や場所にデジタルもぐらの接点信号を送信します。
音声再生装置を利用し警報音声を一斉放送したり、パトライトなどを制御します。
無線送信ユニットを利用して各建物に警報音声を配信
無線を利用して、離れた場所や建物にデジタルもぐらの緊急地震速報を配信します。送信機の設置場所から半径1km程度の送信が可能です。
無線を利用するので、天候やノイズなどの影響により受信できない可能性もありますが、既設LANを利用して音声配信するよりは高速に配信することができます。
無線やネットワークを利用した運用・活用例 DL